Soliloquy in non-daily life

ただの、ひとりごとの、くりかえし

9/30 My Bloody Valentineと相対性理論

ということで東京国際フォーラムに2年ぶりに行ってました。
この2バンドをこの会場でっていうある意味レアなライブだったわけですが、会場行ったら相変わらずの耳栓配布。これでもう4つ目とは。
会場自体久々なのもあり、開演まで会場内をうろつくが、相変わらず広いわりにトイレが少ないという印象。
ちなみに当日国際フォーラムの上限100デジベルから128デシベル(分かりやすく言うと飛行機のジェット音くらい)まであげる工事したという話をしていたので思わず「恐ろしい事になるんだろうなぁ」と考えて当日を迎えた訳だったが、色々と功を奏してか、この日の席は下手側38列目。
この状況で前の方だと耳栓しても耳が凄い事になるのではないか、となっていたので、ある意味全体を見るには丁度良い席。

まず19時と同時に相対性理論が登場。
初見だったのもあり、どのようなライブなのか読めないままだったので楽しみでもあり、会場の環境上どうなるかと思っていたのもありどうなるのかと思っていたのですが、思っていたよりかは音がまとまっていてこの会場でも聞ける、という印象が強かった。
編成はドラム×2、ギター、ベース、ボーカル、サウンドエンジニア。
セットリストはほぼ新譜に旧譜1〜2曲で、個人的に旧譜の曲の方が今回の会場には合っていたように思えた。
恐らくこのような感想が浮かんだのは相対性理論が新譜リリースしたてだったのもあり、まだ新譜をやり込めていないからでは、と頭によぎったからかもしれない。
ただ、最後の曲でやくしまるえつこが歌い上げた後、KAOSS PAD片手に音の波に乗る姿は印象強かった。

その後30分セットの入れ替え休憩が入ったのだが、その時マイブラ用にアンプがどんどん詰まれていたのだが、数がとにかく尋常ではなかった。
記憶にある限りだと30〜40台くらいアンプが詰まれていたような気がする。
そして休憩を終え、大体20:15くらいからMy Bloody Valentine
ケヴィン・シールズの「Hello,Japan」とご機嫌な挨拶があり、いざライブへ。
今回はメンバーの他にキーボード、ギターを務めるサポートメンバーを交えた編成。
今回も単独公演とフジロックの時と同様「I onlo said」からくると思っていたら「sometimes」から始まるというある意味予想外なものだった。
その後も旧譜の曲とともに今回やると公言していた 「mbv」の曲が織り込まれたセットリストで、全曲でバックのサイケデリック且つ幻想的な映像やライティングの元で奏でられていった。
特に後半の「Wonder2」「Soon」「Feed Me With Your Kiss」「You Make Me Realize」の流れは凄まじいものだった。
特に最後の「You Make Me Realize」はひたすらフィードバックノイズをかき鳴らす部分(ホロコーストと呼ばれている)があり、その部分はメンバー全員無機的なフレーズを重ねていくのだが、その部分が過去見てきた4公演のどの公演よりも音がまとまっており、今回用に改造された音域の助けもあり音圧が体内の臓物を揺らすようなものではなく耳にじっくりとくるようなものとなっていた。
ただ、一つ物を言うならばデビーのベースが若干小さかったのと、コルムのドラムのキックが大きかったことだろうか。

本公演ではシューゲイザーの売りでもある轟音フィードバックノイズが存分に生かされており、過去4公演よりより音に厚みが出ていて、よりシューゲイザーの魅力を発揮出来たように思える。
轟音フィードバックノイズと言えばそれまでだが、それ以上の何か違う次元の世界観を突き詰めていけるのではないか、ロックを突き詰めるとこうなるのか、と感慨深かった、そんな公演だった。