Soliloquy in non-daily life

ただのひとりごとの、くりかえし

初めて音に迎撃されて打ちのめされた/20160813 minus(-) LIVE 2016 summer“Voltaire” 赤坂BLITZ

森岡氏の訃報から2カ月と少し、ある意味土曜日が来てしまった*1となりつつも凄い楽しみにしていた日に赤坂まで行ってまいりました。
楽しみになった経緯はCINRAのインタビュー*2で藤井氏が言っている構成や編成は決まっていたという発言からでした。
どう来るのかなぁと予想していたところ、一カ月前に(恐らく)一番minus(-)のサポートに入っていたFliPのYuumi氏、DETROITSEVEN、BimBamBoomの山口美代子氏、そして今年活動を終了したBOOM BOOM SATELLITES初代サポートにしてSOFT BALLET復活時のサポートだった平井直樹氏による3ドラムと藤井氏というとんでもない編成ときましてね。
今回のドラマーお三方全員見たことあったのですが、個人的に日本で好きなドラマーベスト5、いやベスト3に入る平井氏を8年ぶりに見れる*3のが本当に嬉しくてうれしくて、その気持ちが凄い大きかったので楽しみの方が上回った、というものでした。
なので当日はロッカーを確保してからスタバでこの記事の前の下書きをしつつ写真加工等していたのですが、その時も作業しつつも正直浮き立っていました。
そして開演10分くらい前に入場、花はエイベックス松浦氏、土屋昌己氏、BUCK-TICK、女王蜂、Lillies and Remainsから届いていました。
いざフロアに入ったのですがソールドアウト公演なだけあってお客さんは当たり前のように満員。
今回は上記通りの構成であることを考え、全体が見える位置として上手の段の上、カメラ後ろを確保。
入ったタイミングを思うと全員がよく見える且つ演出もよく見える最高の位置を確保出来たのはある意味奇跡かもしれません。
始まる前にステージを確認したところ、縦長のLEDが上部とメンバーの背後に各16本、合計32本あって交互になるように並べられており、ステージ手前の方にドラムが3台、その後ろに藤井氏のセットが置かれていました。
詳細は藤井氏(ただし鍵付きになっているので見れる方のみ)とYuumi氏のツイートを見ると解りやすいかもしれません。
しかしこの時点で「これは赤坂BLITZでやるセットじゃない」ってなるレベルのゴツさで、一体ライブはどうなるんだ…とほんのり思いつつ更に確認しようとしていたところで暗転。

今回のライブは10分押しくらいでスタートしたのですが、最初に長いノイズがかったSE*4と例の縦長のLEDに映像が映し出されてたのですが、それが大体5分くらい流れて終わりくらいにメンバー全員登場。
ドラムは下手から山口氏、平井氏、Yuumi氏、そして後方に藤井氏という順番で入場したのですが、藤井氏が黒ジャケットに赤シャツ、ドラマーお三方は黒ベースのセンター縦が赤という衣装だったのですが、そんな4方見た上でセットを改めて見て「せ、戦艦だ…!」というイメージが真っ先に浮かびました。
これはとんでもない…となりつつ曲が始まったのですが、セトリはそれぞれの盤からほぼ全部*5、あと未発表音源+α(これに関しては後ほど)という構成だったように思えます。
最初はしっとりきて途中で一度下げ、それから上げていく感じの流れだったのですが、これが凄い演出と合っていたように思えました。
そして今回の一番の懸念とも言えた森岡氏のボーカルですが、曲と合わせて流すようにしてましたが、それを音源のテイクではなくライブアレンジしており、エフェクトをかけていたように聞こえたので恐らくそうしていたのかなぁと*6
また、サポートドラマーお三方ですが、3者3様のドラムプレイが非常に面白かったです。
凄い高い位置でセットしてほぼ立っているスタイルで叩く山口氏、上半身ぶらさずにとんでもなく複雑なリズムを刻み続ける平井氏、福田洋子氏のように力強くもしなやかに叩いていくYuumi氏といった印象を持ちました。
8年ぶりに見た平井氏はその当時と変わらないスタイル且つBOOM BOOM SATELLITESの時とは違うプレイをしているのを見て懐かしさ以上に改めて彼のドラマーとしての恐ろしさを感じました。
Yummi氏と山口氏も以前見た時と変わらずだったのですが、本当にお二人とも良い意味で平井氏とは逆のタイプなんだなぁと思いつつ見ておりました。
そして例の LEDですがこちらがまー今回のライブの演出のメインと言っても過言ではないものでした。
ネズミが出てくるところや子供、様々なモチーフが出てきたり、その時そのときに合わせて映像だったり単色で光ったりと更に戦艦のように装甲の固いように見えて凄まじかったです。
歌詞も勿論出てきたのですが、それが一番似合うであろう「Dawn Words Falling」で出てきたりと非常に上手く見せれていて素晴らしかったです。
あとこの日はお客さんが森岡氏のフリを本当に覚えていて且つ楽しそうに見ていたのがとても印象深かったですし、一瞬森岡氏がいたんじゃないかってくらい揃っていました。
そんなお客さんを見た藤井氏が「Descent into Madness」終わった後に親指を立ててグッとする仕草をしてたのを初めて見まして、心なしかそれを見て安心もしたりしてました。
やってきてしまったこの日のラストはまさかのSOFT BALLETの「After Images」でした。
ボーカルはどうなるのかと思っていたら、ここでまさかのSOFT BALLETのボーカル遠藤遼一氏の新録バージョンが音声のみで流れたというとんでもないサプライズが待ち受けていました。
周りの方々は皆泣いていたのですが、私は冷静に今歌うとこうなんだなぁと思わず感動してしまいました。
LEDも青空の中を飛んでいるような様子がひたすら映されていて、それが森岡氏が今ある光景のように見えましたし、それと同時に藤井氏と遠藤氏によってSOFT BALLETは終わらせたというか、終わってしまったんだなぁと思わず納得も。
曲終わった最後に藤井氏が小さな声で「今日は有難う」と一言言ってくださっていたのですが、そもそもそんな藤井氏を初めて見たからすっごい驚いた記憶です。
4人が平井氏のドラム前に並んで握手しつつ嬉しそうに一礼を姿に拍手しかありませんでした。
ちなみにこの後お客さん皆で照明が付くまで森岡氏がいたステージ下手に拍手しており、一部の方がアンコールを所望していたのですが正直アンコールはしてはならないなとなりすぐに退場。

そして終わった後はドリンク交換したバーボンソーダ割りを飲みつつ赤坂BLITZをしばし眺めている事しか出来ないくらいには呆然としていました。
圧倒的すぎる「今」をステージで魅せられると、全ての物事が吹っ飛んでしまうんだなぁと*7
そういう意味ではこの日のライブはとてつもない意味と爪痕を残したなぁとなるしかないですし、個人的に邦楽では人生ダントツのライブになってしまったように思えます。
次更新されるのはいつなのかなぁとなりつつ、次は名古屋の知り合いのバンド、lynch.のフリーライブでしょうか。
とりあえず今後どういうライブがこのライブを越すのかと思いつつライブに行くのかとなって本当に良かった。こうでなくっちゃ。

 

あ、あと最後に。
森岡氏、生前は素敵な音楽を聴かせていただき本当にありがとうございました。
彼方に行かれた際はまた聴かせてください。

*1:元ネタに当たるバンドのラストライブに行った友人が言っていたのが印象的だったので引用してみました

*2:詳細は此方

*3:正にBOOM BOOM SATELLITESのサポートラストだったMETAMORPHOSE2008が最後でした。ちなみにDVDになってるよ!

*4:SCHAFTの時みたいにノイズ!!!みたいなのとは違う感じでした

*5:やってないの1〜2曲くらいだったように思えます

*6:違うバンドでそうしていたのを見たことあるのですが、合わせるのが凄い大変そうだった記憶です

*7:そう思ったのはSUMMER SONIC09のnine inch nails以来でした。というかこれしかなかったですそう思ったの。